本支店会計のポイントは次の点です。


@本支店会計の仕組み(流れ)

A商品の流れ(第105回の過去問で説明)

 

《本支店会計の流れ》

 

《流れの説明》

あなたが本店の経理担当者とします。

決算のため、本店の帳簿を自身で締め切る作業をすると同時に、支店の経理担当に、支店の決算の指示をします。

まず、本店と支店が未達事項の整理をします。そして、本店の経理担当のあなたは、支店に、本店勘定の残高を照会して、本店の支店勘定と支店の本店勘定が一致していることを確認します。

次にあなたは、本店の決算整理(減価償却、貸倒引当金等の処理、本店の帳簿の締切)をすると同時に、支店にも同様の決算整理をするように指示します。

次にあなたは、会社全体の損益を計算するために支店の損益を本店に集計します。

 

ちなみに、支店の損益を本店に集計するための方法を説明しておきます。

まず、支店の損益勘定を締め切ります。そして、本店では、支店の利益(または損失)を本店の損益勘定に加減します。支店の利益を100とします。

 

支店の損益勘定は、上記の処理で締め切られますが、本店の損益勘定の残高は、未処分利益勘定への振替を行うことで締め切られます。

また、支店勘定と本店勘定は、未達整理後、貸借逆で残高が一致し、その後、支店の損益を本店に集計する処理を行った後の残高が、次期に繰り越されます。

 

本支店合併P/L,B/Sを作成するために、本店の決算整理後残高試算表の数値と支店の決算整理後残高試算表の数値を合算する手続きに入ります。この手続きは、本店及び支店の帳簿とは別に本店が行います。そして、内部取引の消去そして内部利益の控除の処理を行い、本支店合併P/L,B/Sを作成します。





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